小学1、2年を学校に通っていなかった長男が卒業しました
「俺は1、2年生の頃、学校行ってなかったじゃん?
だから3年のときは勉強みんなと一緒にできなかった。
でも今はもうみんなと一緒にできてる。
ってことは、俺は2年間、サドベリーで色々な経験ができたんだなーって。
みんなができなかったこと色々できた。
ピザ釜作ったりとか色々やったなあ」
「そうだね。楽しかった?」
「楽しかったよ!」
「今でも行きたい?八ヶ岳サドベリー行っても人少ないし、ここよりずっと田舎で何もないけど」
「そりゃ行きたいよ!何にもないからいいんだよ。何もないところから作っていくのがいいんだよ」
「そっかあ。。。私もできたら行かせてあげたいんだけど、今は授業料払えないからなあ。。。稼げるようになるわ!」
卒業式の帰り道、2人で話していました。
長男は2年間、小学校に通っていませんでした。
そして八ヶ岳サドベリースクールという、当時起ちあげたばかりのデモクラティックスクールに通っていました。
先生も授業も教室もない。
それぞれがやりたいコトをやる場所。
3家族でスタートしたスクールは手探り状態。
ミーティングをしながら、笑いながら泣きながら、子供も大人も挑戦の日々でした。
私がサドベリースクールのことを知ったのは、高校生の頃。
ボストンにあるサドベリーバレースクールを創設した、ダニエルグリンバーグ氏の「超学校」をたまたま読んだのがきっかけでした。
「何で私学校に行ってるんだろう。勉強の意味が分からない。高校やめようか・・・かと言って、やめて何していいかも分からない・・・」
と、当時真剣に悩んでいた私にとって衝撃で、
これが私の行きたかった学校だ!
子供にはこういうところに行かせたい!
と心から思いました。
それから10年以上経って。
色々なシンクロニシティがあり、自分で特に努力したわけでもないのに
友達と八ヶ岳でサドベリースクールを起ち上げることとなり。
長男、次男(4歳から、自分で自分のことができる子から通えます)は
貴重な2年間を体験することができました。
その後、残念ながら私たち家族は引越しをすることとなり
長男はいきなり小学校3年生に放り込まれ
とても苦労したと思います。
彼は授業を受けたことがなく、
自分でやりたいという時にプリントを渡していたくらいだったので、
ひらがなが読めるくらい、一桁の足し算ができるくらいでした。
小学校の先生にもとても良くしてもらいました。
特別学級に週に数時間通わせてもらったのですが、
その先生たちから後でお礼を言われたのがとても印象に残っています。
長男には夢が30個以上あるらしい。
その2つしか覚えられない母が、私(笑)
色んなことに挑戦してみたい、好きなことやりたい
そうやって話す長男を見ながら、私は彼に
色々してあげられないことたくさんあるけど
でも彼が本気でやりたいということは、できるだけ応援したいって思いました。
卒業おめでとう!
若いっていいな〜でも母も負けない。まだまだ若い!